所沢SecletBaseでは、学生に運営をお願いします。NPO法人子ども地域ネットワーク所沢は場所の提供などのお手伝いをするなかで、高校生が運営し大学生が支援する学生の接点をつくります。そして、専門に仕事として携わっている地域の大人の方々や企業、団体ともコラボしながら幅広く学べる場を求めていきます。

利用利用料サービス
3カ月1,000円Wifi、冷暖房、本、学習スペース、くつろぎスペースなど
1年間3,000円Wifi、冷暖房、本、学習スペース、くつろぎスペースなど

学生の声を地域の方々に

 学生が地域に集まって「話す」「勉強」「活動」する場所がありません。部活動以外の活動が保証されていない中、市内の公共施設は当日予約のみになっています。学生がお金をかけずに自由に地域活動できる場所が欲しい。また、地域活動している学生がZoomなどを使って打合せをしてきました。イベントで使った物を保管する場所や資料を保管する場所など苦労しています。

 「学生は大人がどのような事を考えてどのように過ごしているのか」「大人は学生がどのように過ごしていて何を考えているのか」お互いを知る機会がありません。同じ地域で過ごしていてもお互いを知る接点がなくなってしまいました。そんな中で、公園のボール遊び禁止や、時間制限、空き地の利用、駄菓子屋さんのような地域の大人と関わる場所なども奪われてきています。ゲームしかすることしかない子どももいます。また、習い事で毎日を過ごしている子もいます。学生にとっての自由の在り方は人さまざまですが、私たち大人がしてあげられることはないでしょうか。

学生の可能性を広げるために

 今までの活動の中で地域の方々が学生のために協力してくれて一緒にイベントに参加せてくれる方や団体の方々がいました。いろんな人の価値観や考え方に触れていく中で学生側も学校では教えてもらえない「生きる力」を教わることができます。また、そんな大人たちに活動を支えられている中で成功や失敗を繰り返して学ぼうとする挑戦が可能になります。「あんなことしてみたい」「こんなお手伝いならできるかも」など学生の持っている可能性の幅を広げていく事で学生も地域もいききしていきます。

 「私たちが大変だったから」とコロナの中で進路説明会が開かれなかった時代を経験した高校生が中学生のために高校生からできる事をしてあげたいということで「進路相談会」を行いました。

自分なりに生きるってなんだろう

 今の日本社会の中で生きづらさを抱えている学生が多くいます。「なんで」「どうして」と思っても口に出せないまま心に秘めています。そして何も考えなくなってしまいます。

「正解なんてわからない。でも、自分はこうした方がいいと思う」それで良いと思える自分であってほしい。
多くの地域の方々に支えられてきて多くの経験を得られてきたことがある一方、認められなかったことも沢山あります。そんな時に、自分を否定してしまいがちです。いろんな業種の考えや価値観。そしてそこで働いている職員個人の価値観。地域の方々の価値観。いろいろな価値観に触れて認められないこともある事も経験の1つです。その中でどのように向き合おうとするのか。割り切ろうとするのか。妥協しようとするのか。社会人に出て就職したはいいけど、離職率も高くなってきています。学生時代にいろいろな価値観に触れて、失敗を経験することで、自分で解決していく事を学べます。